社会福祉法人風の森はこの度、株式会社船井総合研究所(以下、船井総研)が開催する「グレートカンパニーアワード2023」において、5,000社を超える選考対象の中から特に優れた企業として、『働く社員が誇りを感じる会社賞』を受賞いたしました。
社会福祉法人風の森(児童福祉事業)
「保育士」は少子化問題解決を担う職業でありながら、長時間労働や低賃金から慢性的な人手不足が大きな課題で、7.4万人保育士が不足している*とされています。
東京都杉並区にて、6園の保育園を経営している同法人は保育士を「未来を創る誇り高い仕事」と打ち出し、就労環境の改善に力を入れています。
「保育士の働き方改革」を推進し、国の配置基準の2倍の人員を配置して保育士の1人あたりの負担を軽減。デジタルツールの活用などにより、残業時間0のゆとりのある保育を実現しました。
保育士のキャリア形成にも力を入れ、専任のキャリアカウンセラーを配置するほか、勤務時間内の研修受講を可能にしています。保育士のゆとりある勤務の形をつくることで、型にはまった労働の形だけでなく、保育士1人ひとりの得意なことを仕事に反映させるなどすることで、それが社員の誇りやモチベーションにつながり、同法人に勤務する保育士の出産後就業継続率は100%です。
ほかにも「保育士が自分の仕事に誇りを持てること」を重視し、ファッション性の高いオリジナルデザインの制服を貸与し、カフェをイメージしたおしゃれな職員の休憩スペースなどを整備しています。
加えて、経営者が業界の働き方改革の様子や、保育士がいかに素晴らしい、誇り高い仕事かを、日々SNSやメディアで発信。業界のイメージを変えるための活動を積極的に行い、自社の採用につなげるだけでなく、日本全国の潜在保育士(保育園や認定こども園といった保育に関連する施設に就業していない保育士資格保持者)の児童福祉事業への就労を促しています。
それらの活動が評価され、同法人は令和3年度東京都女性活躍推進大賞を受賞しています。
自社の社員に対してのみならず、業界に関わるすべての人が誇りを感じられるための取り組みを続ける同法人に『働く社員が誇りを感じる会社賞』をお贈りします。
*出典:厚生労働省「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11601000-Shokugyouanteikyoku-Soumuka/0000057898.pdf
船井総研プレスリリース:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000054075.html
【風の森の具体的な取り組み内容】
■保育士の働き方改革:保育士を国基準の2倍以上の配置。ゆとりある保育体制により残業抑制や休暇取得を推進し、出産・子育てを経て働き続けられる職場を実現
■キャリア形成支援:勤務時間内に保育を抜けて研修の受講が可能な体制を整備。研修制度の充実化でスキルアップを支援・職員一人一人にキャリアカウンセラーによるキャリア面談を実施し、育成計画に反映
■業界への波及活動:講演会・シンポジウム、SNS等で自法人の取組を積極的に発信
今回の受賞をきっかけに、業界全体に働き方改革をより促進していけるよう邁進していきたいと思います。